発酵おせちの会~メニュー③黒豆/Kuromame(black beans)

こんにちわ!!

黒豆、いきまーす!!


今日は、毎年のおせちの仕込会では時間がないので私が毎年作っていた、黒豆についての記事を書いてみたいと思います。


毎年の会では、

なるべく手軽に、

沢山の量をみなさんにお届けしたかったし、


それが北米で手に入りやすく、かつ限りなく良いものを。。という事で、
(ある程度の量が作れて、ある程度値段が抑えられるものを、という意味)




1.手に入りやすい有名中華系スーパーで手に入れる豆を使った
2.オーガニックがあれば、可能な限りオーガニックで
3.その中でもなるべく粒の大きいものを。。。


と、いうのが私の黒豆選択のポイントでした。



黒豆自体は、2種類目にする機会があります。
Black Soybeans・Black Beanというのと、はたまたHaricotとかこれはフランス語なのか?!植物の種類なのか?!と困惑するものが良く見かけられます。見た目絶対黒豆だよね?!という感じなのですが、調べるとちょっと違う植物の種類らしい。

味は・・・いずれにせよ、日本の黒豆のあの美味しさは、なかなかこっちでは難しい。というのが基本。値段も安いし、まーこの値段でそんなに期待してはいけないのかなぁ、みたいな。



でもその中でもやっぱり日本の黒豆に近いものは手に入れたい!!!




という事で、私としての結論として、

Black Soybeanと書いてる奴を選べばそれでよいかなと思っています。

後は、出来るだけ粒の大きいもの。
これもなかなか、難しいモノなんですよね。

小さな粒をスプーンですくって食べるというのも、ありかとは思うんですけどね。

私が毎年使っていたのは、このT&Tブランドの、真空パックされていたものでした
比較的、粒もおおきめなかなー?と。



どうしてもおせちで見栄えを気にするので(私は)大きい粒の方に憧れます。


そして、日本の黒豆は、




本当に、「豆が」美味しいのっ!




ここなんです。こっちの豆ではやっぱり難しい。。。





仕込会では量が必要だったので以上のような条件で探していました。
みなさんの中でも、沢山黒豆を食べたいのであれば、それもあり!だと思います。


ただ、私は個人的に、お正月の黒豆くらいは奮発して大きくて美味しいのを少しだけ食べても良いかな!と、妥協するようになったので、

日本のお豆を選ぶのもありかなーって思うようになりました。


こちら、Jtown(トロントにある日本のスーパー)で見かけた、日本産の黒豆。




やっぱり、日本産のお豆は

どれもこれも、


豆そのものが、

ホント美味しい。

あ、2回言ってしまったw






海外来てつくづく思うのは、ホントそこ。
小豆なんかも、断然日本産。

良くわからん国の名前でも小豆売ってるけど、
そして何だか激安いけど、

味が。。(汗



というのが多し!



それがJtownにある丹波の黒豆ともなろうと…


なんじゃこの値段の違い!




やはり、そのモノが全然違う。
値段とクオリティは、残念ながらそれなりに合っているんだな。。って思う



それにしても…
中華系スーパーの黒豆に比べて、一体幾ら違うよ?!ってね。



この右の丹波の黒豆、$13。(大体1ドル100円で計算するとわかりやすいかも?)
150gしか入ってないんですよ、奥さん!!

中華系スーパーの黒豆、あれ一袋450gとかですからね!
$3.59とか出てますけど。。。





左のは、丹波さんより安いけど、
それでも日本産ってだけで $5.60かい!
量がね、中国スーパーでみるものと比べると半分以上少ないのによ!
200g!

そう思うと、この$5.6でさえめっちゃ高い。



丹波の黒豆は、ただ一言



ぎゃーーー!







これを高いと思うか、安いと思うか。





誰も安いとは思わないか。





こんなんで黒豆作って販売とかすると、売る時にはあほみたいな値段になると思うから。。。
と、流石にこんな高い黒豆を作って売る気はありませんでしたが、

家で自分ちの分だけちょこっと作るとなると

ちょっと話は別。



いやいや、
うちは量が勝負だから、沢山作れる方が良し。
我が家用にはこの量で値段高すぎ!と思うのもあり。







最終的には、あなた次第。

そんな、悩みに悩んで決めた黒豆を使った、(誰も悩んでないかもだけど)

美味しくて、艶々な黒豆の作り方です。

黒豆 250g
砂糖(ここは黒でも)140g
水 6カップ
塩(塩麹がオススメ)小1
醤油 小2
Baking Soda 小1/2

黒豆以外の材料を鍋に入れて火にかける
沸騰したら、ざっと洗った黒豆(優しくね!)をざっ!と投入、一晩そのまま放置。
翌日、火にかける。
アクを取り、弱火で4時間~5時間コトコト煮る。
その後、煮る、さます、煮る、さますを数日かけて何度か繰り返していくと中に染み込んで美味しくなる

注:
◎洗う時に優しく洗うのは、皮に傷をつけないため
◎沸騰させたりグラグラさせると皮が破けます。沸騰注意!
◎落し蓋(さらし布など)をして、必ず豆が水分に浸っているように
◎塩麹は是非ともなめらかなものを使って!粒粒の容姿は邪魔
 粒の塩麹の、濾した部分だけ使用というのもあり。
◎水分がなくなっては水を足すので、最終的にお水の量は最初はそんなに関係ない、という事で、最初に書いたカップ1は、日本サイズのカップでもこっちサイズのカップでもそんなに関係なし。
◎砂糖は、ここでは黒糖を使うのもありです。黒と白を混ぜることも。お好みで。

砂糖のお話:
黒糖とは、BrownSugerではなく黒糖の事。
日本の黒砂糖。
皆さんのお馴染みBrown Suger、あれって白砂糖をベースに、カラメルで茶色くしたものなんです。


私は黒糖は中華系ス―パーで手に入れています。
みなさんのお近くにも、あるかな?!

黒糖は、サトウキビの絞ったものを固めたやつ。
精製していない独特の味と香りがあります。

BrownSugerは、精製しているグラニュー糖にカラメル色素で色をつけたもの。
その分上品な仕上がりになります。

ヘルシーにこだわって全部黒糖でも良いけど、半分半分にすることにより
黒糖の独特さを緩和できて
白砂糖特有の上品な甘さの黒豆を作る事も、

「ハレの日の料理」としておススメします。



健康的な食生活は必要。
知識も必要。
知識を得れば、あとは
馬鹿とハサミは使いよう。

切れないハサミが悪いのではなく、上手く使えれば良くも使える。
白砂糖は敵ではなく、こちらが上手く使えば健康に害もなし。
 味醂の会で添加物の話をしましたね。
 白砂糖は添加物に比べると、とても優秀な「天然素材」なんです。
素晴らしい食材なことを、認めてあげてください♪


ちなみに・・・黒豆で使う砂糖の量はべらぼうに多いので、
ここは他の麹製品をいれて、むしろそれで味がぼやけてしまうことになるのであれば、
むしろ砂糖一本!で味を決めることをお勧めします。

麹製品の特徴を知っているからこそ!何でもかんでも入れまくって
味がボケボケになった一品を作る事になりませぬよう。
そんな忠告も大事かなーって。

麹製品を使うなら、

ちょっと高い「日本直送の本物の醤油」なんて使うのが、
めっちゃおすすめです。いやほんと。
「小さじ2の醤油」にめっちゃお金かけるなんて、
なんだかこだわってる感出ると思いません?




*ちなみに塩麹を入れるとやっぱり米粒が気になるだろうから、
塩麹をミキサーでガーしてクリーム状にしたり、
塩麹の上澄液だけを使ってみたりするのも良いかもね。

私が良く使っている、黒糖です@T&T
これはBrown sugerではなく、本当に「黒糖」
美味しいよ。




美しい黒豆の条件。
皮がツヤツヤでシワがなく、黒くて美味しい黒豆。


そんな黒豆を作る時、保存する時の大きなポイントは、
必ず豆が水分に浸っている事を絶対に確認する事。



これをしていると皮にしわが入ることなく、

美しい黒豆が出来ます。

私は、いつも黒豆専用落し蓋として新しくさらし布をその鍋の大きさに合わせて切り、販売する時は瓶に黒豆を入れて、水分をひたひた近くまで注ぎ、その上に落し蓋として使ったさらし布を瓶に合わせて切り取って上にかぶせて販売していました。絶対にお豆がお汁に漬かっている事。

必ず落とし蓋をする。それを取らない



それが皮にしわを寄せない、大きな美しく仕上げるポイントです。



徹底してみてくださいね。



このレシピと方法ををとりあえずの基本として、後は目についたら火を入れて、又冷まして、また火を入れて、と数日繰り返していたら確実に柔らかくなります。




温度をあげたり下げたりを繰り返す
ここがポイントです。






美味しい黒豆は、



その一粒がもうあんこみたいで、



しあわせ~♪


に、なります。



是非、今週末スーパーに寄ってみて、
お近くのお店にどんな黒豆があるかをチェックしてみて。

J-townや日系のお店も覗いて、
どんな高級黒豆があるかを、
チェックしてみてー!


本番のおせちを作る前に一度作ってみる事も
おすすめします。

出来上がった黒豆は、

そのまま食べたりスイーツに使ったり。




これを機に、
たくさん黒豆食べてみてください♪






是非是非やってみてね!

2021年12月9日(木)
しおりでした。

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Here’s how to make delicious, glossy black beans.


250g black soybeans
140g sugar (or black here)
6 cups water
1 teaspoon salt (salted koji is recommended)
2 teaspoons soy sauce
1/2 teaspoon Baking Soda

1. Put all ingredients except black soybeans in a pot and heat.

2. Wash the Black beans gently(don’t break the skin!). pour into the pot that is still hot.
Leave it overnight.

3. Next day, put it back on the fire.
Remove the scum and simmer on low heat for 4 to 5 hours.

4. Repeat the process of simmering, letting it simmer, letting it simmer, several times over several days.


Note:

◎Wash gently to avoid scratching the skin
◎Boiling or wobbling will cause the skin to break. Do not boil!
Be sure to cover the beans with a lid (such as a cloth) so that they are immersed in liquid.
When the water runs out, add more water, so the amount of water doesn’t really matter at first.
◎Use the smoothest shio koji you can find! You can use only the strained part of the shio koji.
◎For the sugar, you can use brown sugar here. You can also mix black and white.