お餅。
お正月になくてはならない必要な物。
皆さん、どうやって手に入れますか??
先日、あなたの地元では切り餅?丸餅?なんてお話も出ましたが、
丸餅と切り餅も全然作り方が違う。
私は地元が福岡で母が農家の出身だったので、毎年12月29日なると自宅でお餅つきをしていました。
それをずらっととお座敷に並べるのが毎年の風物詩。
(お座敷という名前の、誰も使っていない部屋の事。。実家は一般の小さいおうちです)
九州は丸餅なんです。
餅つき機でお餅を搗き、たらいに入れた大きなお餅を熱いのに器用に丸めて母が手でちぎって、それをみんなで綺麗に丸めなおす。
お兄ちゃんはいつも作業が丁寧だねぇーとか、(何かにつけて優秀な兄でしたわ
ほら、もっとお餅を高く高く丸めるのよー。後からじわーっと低くなるからね。
とか。
しわが寄らないように丸めるの。あんまり粉が付かないようにね
とか。
ほら、こーやってね、、、丸めてね、そして。。。。
ぱくっ!と口の中に入れてみたり!
あーでもない、こーでもないって言いながら、
家族みんなで作業する。
お餅になる途中の、あの蒸したてのもち米をつまみ食いするのが、美味しいんだ~!
今でも脳裏に焼き付いている。
トレーに並べたお餅をお座敷に持って行き、そこで冷やして乾燥させていました。
1週間位かな?!すると餅が乾燥するしカビが生えるからと、大きなポリバケツに水を張り、その中にお餅を沈めていました。水餅ですね。
その世話をする母をみながら、「絶対自分にはそんな冷たい作業無理。。」と思っていたのを小さい頃ながら強烈に覚えています。
あんなに嫌だ!って思ってた母業。
なってしまうとやるのは全然苦じゃないんですね。
ホント不思議。
何を隠そう、12月29日は私の誕生日。師走の一番忙しい時に生まれたんだねー。
カナダに移民してからも、仏教会のお餅つきのお手伝いを毎年しているのですが29日が大抵お餅つきの日でした。今年はコロナで中止ですがね、残念ながら。
いつも、誕生日はお餅つき。カナダに来てもお餅つき(笑)
大人になってからは、また違うお餅との思い出があります。
カナダから一時帰国した娘に持たせたいと、真夏の暑い時期にお餅つきをしたのも、鮮明に覚えている思い出。リュック一杯お餅持たせてくれて、飛行機に乗った。
重かった(爆
子供が生まれてからの、町内会でのお餅つき大会。
ご近所さんと一緒にお餅をついたり。
東京にお嫁に行ってからは、初めてうちの主人のお友達夫婦が開催するお餅つきのお手伝いに行き、そこで結構な衝撃を受けました。
杵と臼だけでお餅つき。
女どもは家にいて餅米を蒸し、出来たお餅を管理し、
男どもはガレージで交代で、威勢良い声をあげながらお餅を搗く。
東京ならではの、のし餅。
私の育った九州の丸餅とは全く違う。
Ziplockに入れて平たく伸ばして冷やしていた方法も、衝撃だった!
(これ画期的なの。食べる時にはビニールの上から庖丁で切り、ぴりーっとビニールを剥がせばよいだけ!)
更には!粉にした青のりをお餅に練り込む青のりバージョンと、粉にしたサクラエビを練り込むサクラエビバージョンを見たのは始めて。
これも初体験だった!
更に驚いたのはその後。
お餅つきが終わった後は宴会。
所せましと長―いテーブルが並び、みんなで飲めや食えやの大騒ぎ。
みんなで働いて、汗流して、そして宴をして。
忘年会って本当にこういう事なのねーーーって感じだった。
私は、そのお宅のお餅つきを手伝った代わりにそのお宅で宴会をし、そのまま帰ると思っていたのですが!
何と、帰り際に搗いたお餅を来てくれたみんなにほぼ全部?!分け与えていたのです。
このお餅つきは、
その家族の為のお餅つきではなく、
みんながお正月を迎えるためのお餅つきだったんだ!と。
えええ!!!
自分ちのお餅は自分ちで作るという事しか知らなかった私には衝撃で!
東京の下町には、こんな風にみんなでみんなの為にお餅をつき、みんなでお正月を迎えましょうというしきたりがまだ存在しており、
もしかして昔はもっとこんな風景が沢山見られたのかもしれないな~!
と、心がほっこり温かくなりました。
そのご夫婦とは、もう未だに親戚のような関係で
どれだけ心の支えになってもらっているか。
なんかもう多分、長期日本滞在しているうちの旦那はそこの息子状態かも(爆
トロントに移民して直ぐの頃、多分なんかのタイミングでそのご夫婦と「うちの嫁があの時のお餅つきが衝撃っていうんだよね~~」なんて話をうちの旦那がするときがあったんですって。
そしたらその直後なのかな?!
彼らから連絡が来たって、
旦那が言うんです。
「杵と臼、送ったから」
はあ?!
いやいやいやいや!!!
んな、無理無理!
きねとうす?!
いやいやいやいやいや。
え、日本からカナダに?!
どんだけの送料?!
「ん、でももう送ったから~!」
一体どういう事になってしまうのだと、
かなりハラハラしていたら、
しばらくして、その「杵と臼」とやらが到着しまして。
あれ?なんだこの可愛いサイズ♪
子供用?!という小ささで、とてもコンパクト♪
でも、ちゃんと一本の幹をくりぬいたというような立派な品物でした。
そう、この杵と臼があったから、
ひだまりクラブでお餅つきの会を始めたんですね。
毎年、この杵と臼でお餅つきの会を楽しみに、楽しみにして下さる親子は沢山で、
毎年、お子さんにエプロンつけて杵を抱えて、カメラの前でポーズ!
という写真撮影会がずっと続きました(笑)
その後はつきたてのお餅をあんこ、きな粉、大根おろし+海苔で頂くという。
豚汁(けんちん汁)も作ったよ!
もちろん、お餅の中に青のりとサクラエビを入れるバージョンも。
東京のあの友人宅で学んだ技でした。
これも好評でね~♪
「カナダでホンモノの杵と臼を使ってお餅を搗く体験なんてなかなか出来る事ではありません。こんな貴重な経験を子供達にさせてくださってありがとう!」
と、とても感謝されて。
全ては、東京の地元のそのご夫婦のご厚意から始まったことだったんですね。
こうやって繋いでいく日本の文化。
この一部になれている事を、
とても嬉しく思います。
と、長くなりましたが!
そんな、皆さんのおうちで語り継がれる「お餅の思い出」を、是非これからも作って行きましょうよ。
まずは、お餅を食べる事。
買ったお餅で何が悪い!(笑)
もし挑戦してみたいなら、作ってみる事。
うちは日本からの餅つき機能の付いたホームベーカリーがあるから
(そういえば!このホームベーカリーがうちに来た経緯も、うちでひだまりお餅つきしていたからだったな!)
すぐにお餅が出来ますが、
無くてもお餅は作れます。
検索すればすぐに出ますが、その検索結果は、皆さんにお任せ。
是非Facebookグループにて皆さんの情報を集めていきましょう。
あと、こんな方法使いやすかったよ!とか、
これおススメ♪とかあれば、
是非教えてくださいませ。
私は、はちみつを練り込んだお餅が大好き。
柔らかさが長続きするんです。
更には。。。
こちらのトピにて、お鏡餅の作り方やお飾りについてのサイトもシェアしていきたいと思います。
今日はとりあえずトピを立てる所にて終了。
あーお餅が食べたくなりました~。
2020年12月8日(火)
しおりでした。
PS ちなみに、その時の杵と臼ですが、カナダのこの乾燥に耐えながら、毎年お餅つきをしてきましたが…毎年毎年亀裂の大きさは大きく、深くなっていき、い未だに形は残していますが、多分次使うと真っ二つに割れるかなーという感じになっております。
お疲れ様、我が家の杵と臼さん!